お知らせ

一般科教員が分担執筆した書籍が刊行されました

 一般科長峰教員が分担執筆した『地方史誌から世界を読む』(小二田章(編)、勉誠社)が刊行されました。タイトルのとおり、「地方史誌」と呼ばれる史料群から「世界」を考える、意欲的で重厚な論集です。長峰教員は「『テュルク系譜』3写本に増補されたクリミアのハンたちに関する記述について―付クリミア・ハン国史書簡介」を執筆しています。

 歴史を中心に地方のあり方を描き出す総合的書物、「地方史誌」。
 これまでの研究では記載内容が参照されるだけで、「地方史誌」それ自体の総合的検討はなされてこなかった。
 しかし、世界に目を向けてみれば、各地の文化・集団に寄り添う「地方史誌」は歴史叙述・歴史認識に結びつき、その比較検討は世界史的な課題と言える。
 本書では、世界各地の「地方史誌」における叙述の主体、また、対象となる場や事柄、さらには近代に至るまでの受容の諸相を考察し、「地方史誌」を比較検討するための礎を提示する。

 

表紙画像

2025年2月7日